2023.11.01
社会福祉法人 福祉楽団
ケアチームジョブマネージャー
上野様
社会福祉法人 福祉楽団
ケアチームジョブマネージャー
上野様
受け入れる側がネガティブにならないよう
職場や組織の中に多様性を取り入れる
受講者の学習状況を知るため
ZENKEN NIHONGO介護で進捗状況を把握
国籍は関係ない
ケアの考え方を理解し実践できる人が大切
創立 | 2001年12月7日 |
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主たる事務所 | 千葉県千葉市美浜区中瀬二丁目6番地1 |
職員数 | 467名(2023年3月末時点) |
外国籍職員数 | 39名(2023年3月末時点) |
HP | https://www.gakudan.org/ |
元々1990年代より、農業の分野では技能実習生を受け入れていました。福祉楽団は理念の一つに「多様性を受け入れる」ことを掲げていましたので、それを実践し、職場や組織の中に多様性を取り入れる目的で当初は始めました。 注意していたのは、「人手が足りないことを理由」にして受入れを始めると、受け入れる側がネガティブになってしまうため、決してそうではないと職員に話していました。
初めて受け入れをした時は、「日本語があまり通じない中でどうやって介護を教えればいいのか」という心配はもちろんありましたが、生活面でもかなり心配でした。 彼らが住むアパートの近所に一緒に挨拶回りをしたり、回覧板でこういう人たちが施設で働きますよという紹介をしました。あとは交番まで一緒に行って、「何かあったらココに駆け込めば大丈夫だから」と、駐在さんと繋いだりしました。 また、施設の入居者のご家族にも、施設で外国籍の職員が働き始めることはご案内しました。それに対して特にマイナスの反応はなく、「頑張ってくださいね」っていう励ましの声の方が多かったです。
もともと日本語教育について私たち職員はほぼノータッチでした。一番最初に日本語教育をしてくれていたところは週に2回オンラインでマンツーマンの指導をしていただいていました。とても熱心で、就労開始から受験まで挫折しない様にフォローしてくれたのですが、先生により講義の質にばらつきがあるのと、受講者の学習状況を全く知ることができないことが懸念点でした。 Jicwelsの定期テストの結果をみて「大丈夫かな?」とか「大丈夫そうだね」というのを判断していましたので、こまめなフォローができていませんでした。
これまでも多くの外国人介護士を受け入れてきた中で、人によりますが、日本語は伝わらないことの方が多かったですし、上記の課題も感じていたので日本語教育に関してはZENKEN NIHONGO 介護を2023年2月から導入しました。学習の持続性に重きをおいていること、受講生の学習の進捗状況を一目で把握できること、そして介護現場での経験のある講師の方に教えていただける点が決め手になりました。
講師の方からの授業中の所感をいただけるのも良かったポイントです。授業中の様子や先生からみた理解度について書かれていたりするので、受講者に対してのフィードバックに活用しています。 授業内容については、日本人職員にも共有し日常業務においてもできるだけ触れる様にしています。他にも授業で出てきた課題について利用者さんに聞きに行ったりして、施設内で新たなコミュニケーションも生まれています。 あとは、日本人職員の日本語が丁寧になりました。外国人に伝わりやすいようにというだけでなく、相手に対して「きちんと伝える」ことを意識するようになったことで、日本人同士もコミュニケーションがスムーズになったと思います。
日本では介護の仕事は厳しいと思われがちですが、私たちが受け入れた外国人介護士たちはみな純粋な気持ちで取り組んでくれています。彼女たちは決して生産性の低い仕事だっていう意識は持ってないし、逆に日本で介護の仕事をすることがすごくポジティブなことだと捉えています。自分達の仕事に対する海外からの視点を得ることで色々なことに気付かされました。 大事にしたいのはケアの考え方の部分なので、外国人であろうが、日本人であろうが、それを理解できて実践できる人がリーダーとか、組織の中心でやってほしいという想いがあります。法人全体として、介護だけに関わらず外国人人材にはN2をとれるようにサポートし、外国人人材がより活躍できるようにフォローしていく方針です。
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