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2023.11.01

日本語教育プログラム

人手不足解消のため…から「一緒に働いてみたい」に

社会福祉法人 平成福祉会
スーパーバイザー 兼
ラシーク桂台 施設長
中村様

人手不足解消のため…から「一緒に働いてみたい」にのサムネイル

社会福祉法人 平成福祉会
スーパーバイザー 兼
ラシーク桂台 施設長
中村様

point01

否定的な気持ちを変えた
外国人スタッフの「覚悟」

point02

学習の管理と習慣づけのため
ZENKEN NIHONGO介護を導入

point03

介護福祉士の資格取得するための費用を補助金で

お客様プロフィール
社会福祉法人平成福祉会
創立 平成1年12月6日
主たる事務所 山梨県大月市大月町真木4660番地
職員数
外国籍職員数 18名(2023年3月末時点)
HP https://www.heisei294.org/
近年、人手不足が深刻化している介護業界で、改善策の一つとして注目されているのが「外国人介護士の採用」。しかし価値観の違いなどから、雇用が難しいと考えている方もいるのではないでしょうか。2018年から20名近くの外国人スタッフを受け入れてきた「社会福祉法人 平成福祉会」の中村さんに、受け入れから教育までの取り組みを伺いました。
目次

イメージ

最初は外国人スタッフの雇用に否定的だった

2017年頃から求人を出しても日本人の方はほとんど集まらない状態が続いたため、外国人の方の採用に舵を切ることになったのですが、実は最初は否定的でした。言葉も通じないし、自分が外国人の方と働くということを想像していなかったので、本当にできるのだろうか?という不安が大きかったです。ただ、当時の状況等を考えると、山梨県でやっていくのであればそれが最良の方法だと理解し、準備を進めていきました。

外国人スタッフ受け入れに向けて

受け入れに向けてまず定期的にスタッフを集めて、「なぜ外国人の採用が必要か?」を説明しました。あとは私もEPA制度(※)の現地面接に参加しましたので、実際に本人とのコミュニケーションを通して感じた印象や人となりを共有したりしました。 現地で面接をして印象的だったのは、日本人よりも積極的に自己アピールする子が多いということでした。国柄や本人の性格もあるとは思いますが、慣れない異国で介護の仕事を志す彼ら彼女らの「覚悟」を強く感じました。 その覚悟を目の当たりにして、人手不足解消のためというよりは、純粋に「一緒に働いてみたい」気持ちが徐々に大きくなりました。そういった気持ちの変化や想いも素直に日本人のスタッフに伝え、自分と同じように不安を軽減できるよう努めました。 (※)EPA:国同士の経済強化を図るための経済連携協定制度のこと。日本はその交流の一環で、東南アジアの国々から介護福祉士の候補者を受け入れている。

不安なのはお互い様――来日後の支援

受け入れ準備

初めはカンボジア人の女性を2人受け入れました。来日したその日から問題なく暮らせるように、アパートを借りるのはもちろん、簡単な家具や食材などを揃える、Wi-Fiを繋ぐなど基本的な衣食住は整え、環境づくりに気を配ったのをよく覚えています。

職場でのサポート

既に現地で6ヶ月ほど研修を受けた後だったのである程度日本語が話せるかと思っていましたが、来日時点では2人ともあまり話せませんでした。外国人スタッフからすると日本語独特の訛りや方言が入ってくると言葉が理解しにくくなるので、日本人スタッフには業務の説明をする際に丁寧な言葉遣いを心がけるよう伝え、業務の補助を行いました。 業務を見ている中で一つ印象的だったのは、彼女たちは最初からとても礼儀正しかったことです。振る舞いについては研修が厳しく行われているのか、物をもらったら両手で受け取る、渡す時も両手で…とか、挨拶は立ち止まってするとか、その点については私たちも「きちんと意識しないと」と襟を正される部分でした。

「理解できている」を把握する

外国人スタッフは覚悟を持って日本に来ていますし、慣れない環境に対して順応性が高い傾向はあると思います。しかし一方で、仕事への熱意が大きく一生懸命であるが故なのか、本当は理解できていないことを「分かりました」と言ってしまうことが当初多くありました。日本語が完璧でない中、彼女たちがどこまで利用者さんや業務に関する情報を理解できているのかを把握するのは苦労しました。 そういった問題を改善するために、業務フローや教育マニュアルを改めて見直し、「本当にこれで外国人スタッフも理解できるのか」という視点を加えていきました。また、理解の確認の頻度も上げたことで少しずつ改善したことで結果的に施設全体のサービスの質を上げることできたのも大きな収穫でした。

介護福祉士の資格取得に向け学習の習慣を身につける

学習の習慣を身につけるのは難しい

生活する上ではもちろん、日本で仕事を続ける上で必要な介護福祉士資格を取得するためにも欠かせないので、日本語の勉強は来日後すぐに始めてもらいました。 以前は月に2回・2時間ずつの授業を行う日本語教育プログラムを使っていましたが、行った講義の内容が書いてあるレポートをもらうだけで、実際に受講生が理解できていたのかまでは分からない状況でした。 試験前は定期的にこちらから状況や進捗について聞くようにはしていましたが、やはり20代くらいの子たちなので遊びたい気持ちもあり…なかなか学習の習慣を身につけるのは難しかったですね。

ZENKEN NIHONGO 介護で学習管理

今は「ZENKEN NIHONGO 介護」を利用し、それまで課題だった「学習管理」をきっちり行っています。日本語教育と介護福祉士の試験対策を両立できるのはもちろんですが、誰がどのくらい勉強しているかが、レポートで分かりやすく把握できるのが非常に助かっています。また、コホート型の学習手法を取り入れているので、学習習慣が少しずつ身につくようになりました。

EPA制度を活用し雇用を継続

EPAのメリット

EPAは研修制度が整っているので、比較的レベルの高い人材を雇用できることと補助金が受けられることは大きいです。介護福祉士の資格を取得するための費用を補助金で賄えるので助かっています。初期費用は一般的に60~70万円ほどかかりますが、その後の年間管理費が2万円で済んでいるので、今後も活用して行きたいですね。

外国人スタッフの雇用は全スタッフ、全施設のため

初めて外国人を採用した際は不安もありましたし、予想しなかったことがたくさん起こりましたが、今となってはあのとき一歩踏み出せたことはとても有意義なことだったと改めて感じています。環境を少しずつ整えて、外国人スタッフがどんどん活躍してくれることで全スタッフ、全施設がより良いサービスを提供できるようになっていると思います。

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