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インドネシア人を介護人材として採用する際に気をつけるべきこと

介護現場の人手不足を解消するために、海外人材の採用を検討される事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

海外介護人材の中でも、日本に友好的で、日本語を学んでいる人も多くいるインドネシア人を受け入れる事業者様も増えています。

今回は、インドネシア人を介護人材として採用するときの注意点を詳しく解説します。

目次

海外人材が日本で介護の仕事をする際は在留資格が必要

インドネシア人に限らず、海外介護人材に日本で働いてもらうためには、在留資格の取得が必須です。介護分野における在留資格は、以下の4種類があります。

○特定技能「介護」
○技能実習「介護」
○在留資格「介護」
○特定活動「EPA介護福祉士」

最初に開始された在留資格は、特定活動「EPA介護福祉士」で、2008年に介護福祉士候補者を受け入れるためにスタートしました。その後2016年に国家資格「介護福祉士」の取得が条件となる在留資格「介護」、2017年には、技能実習に「介護」が加わりました。特定技能「介護」は、日本で深刻な問題となっている介護の人材不足解消のために、2019年に創設されました。

上記4種類の介護職に従事するための在留資格の詳細は、以下のページで解説しています。海外介護人材をご検討されている方はぜひご参照ください。
外国人を介護職員として雇用できる在留資格の種類と特徴を徹底解説!

いずれの在留資格を取得するためには、出入国在留管理庁で手続きを行う必要があります。

文化や風習の違いに対する配慮

インドネシアでは、イスラム教を信仰する人が多数を占めていますが、他にヒンドゥー教、仏教、キリスト教など、多様な宗教が共存しています。宗教は、人々の日常生活に深く根ざしていて、宗教的な儀式や風習を大切にしています。以下は、多くのインドネシア人が信仰しているイスラム教について注意すべき点です。

ヒジャブ

イスラム教徒の女性はヒジャブという頭を覆う布をまいています。配偶者や血縁関係のある異性の家族の前でしかヒジャブをとることができないとされています。イスラム教徒のインドネシア人女性を受け入れる際には、制服として布製のヒジャブを用意する必要があるかもしれません。

断食

ラマダンと呼ばれる断食を行う神聖月で断食の期間は毎年異なり、4月~6月の間に行われます。1年に1度、4週間断食が行われ、日の出から日没まで、一切の飲食が禁止されます。断食期間中は、入浴介助など体力的に負担がかかる業務は最小限に留めるなどの対応をすると良いでしょう。

お祈り

礼拝前は必ず手や顔を洗い(清め)身体を綺麗にしてからお祈りをします。お祈りは1日以下のタイミングで5回行い時間は1回あたり5〜10分程度です。

①日の出前
②正午ごろ
③午後3時前後
④日没後夕方5時前後
⑤夜7時前後

信仰心の深さやお祈りの回数は人によって異なります。基本的に昼休みや休憩時間を使っている方が多く、場所については1畳~2畳ほどの仕切られたスペースを用意することが好ましいです。

また、イスラム教では、豚肉やお酒の摂取が禁止されています。親睦会などお酒を飲む機会にアルコールをすすめるのは避けたほうが良いでしょう。

インドネシアの労働省への手続き

前述で海外介護人材の在留資格は4種類あるとご説明しましたが、その中の特定技能「介護」に限っては、介護施設の事業者様がインドネシア人の介護人材を受け入れる際には、以下のインドネシア共和国労働省のシステムへの登録手続きが推奨されています。

○IPKOL(労働市場情報システム)
○SISKOTKLN(海外労働者管理サービスシステム)

IPKOLは、インドネシア国外の仕事を紹介する求人サイトのようなシステムです。SISKOTKLNは、インドネシア国外で働くことが決まった際に登録するシステムになります。

特定技能「介護」でインドネシア人の介護人材を受け入れる際に、登録支援機関を通して採用する場合は、上記のシステムへの登録手続きは不要です。登録支援機関とは、特定技能で外国人の人材を雇用する企業や施設に委託されて、支援計画の作成・実施を行う機関です。

Zenkenは、登録支援機関として、法務省より許可されています。特定技能「介護」で海外介護人材の受け入れをご検討の介護施設ご経営者・採用ご担当者の方は以下のページをご覧のうえ、お気軽にご相談ください。

 

特定技能海外介護人材の採用は、「Zenken」におまかせ!

 

但し、日本で特定技能の在留資格で働くインドネシア人本人は、必ず上記2つのシステムに登録しなければなりません。

インドネシア人の特徴

東南アジアに位置する多民族国家のインドネシアは、多様な文化、宗教、言語を持っています。そのため、インドネシア人の特徴は多岐にわたりますが、以下に一般的な特徴を挙げてみます。

多様性を尊重

インドネシアでは300以上の民族が生活をしています。民族によって言語や文化に違いがあるため、多様性を尊重し、このことは建国以来、国の理念になっています。

礼儀や上下関係

子どもの頃から、年上を敬うことを躾られている場合がほとんどです。目上の人とすれ違う際には、頭や肩を低くして丁寧なジェスチャー・挨拶が日常的に行われています。介護現場でも上司の指示にしたがうことには抵抗がなく、仕事をこなしていくでしょう。

家族との絆

インドネシア人は、家族をとても大切にしていて、ほとんどの家庭が大家族で生活する場合が一般的です。家族との絆が強く、家族のためにお金や時間を費やすことを惜しまず、一緒に過ごすことを大事にしています。

温厚で社交的

インドネシア人は、明るく温厚で、フレンドリーな性格の人が少なくありません。ホスピタリティーにも優れていて、人々を歓迎したり、他人に対して親切に接したりと社交的です。道端で知らない人でも目が合えば、笑顔で挨拶します。

日本に友好的

一般的に、インドネシア人は、日本に対する理解が深く、産業における日本の技術の高さや日本文化に憧れを持っています。日本にして友好的に思っている人がほとんどです。また、インドネシアは日本語学習者数が中国に次いで世界2位にランクされていて、日本語を勉強している人が多い国と言えます。

若い労働力が多い

インドネシアの人口は、およそ5割が30歳以下の若い年代が多い国です。また、海外で働いて稼ごうと考える若者もたくさんいます。介護の仕事は、体力を必要とするため、年齢的にも介護職として最適な人材になり得るのではないでしょうか。

まとめ

インドネシア人は介護人材として魅力的と言えます。採用する際には、在留資格の取得や異文化理解など、配慮しなければなりません。注意点をあらかじめ理解しておき、問題がないように、受け入れを進めましょう。

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