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介護職員の多様性を活かし介護現場をより良い環境にするには?

近年、日本の介護現場ではフィリピンやベトナム、インドネシアを始めとした海外人材が多く活躍しています。海外介護人材は、日本の超高齢社会における人材不足を補うだけでなく、介護現場に多様性と国際化を促す大きな存在でもあります。

今回は、介護施設の経営者や採用担当者に向けて、介護職員の多様性を活かし、介護現場をより良い環境にするための具体的な取り組みやその効果について紹介します。

目次

多文化共生の意識を高めることが重要

異なる文化やバックグラウンドを持つ介護職員が一緒に働く場合、お互いを理解し、協力し合うことが大切です。施設では、多文化共生の意識を高めるための言語サポートや文化的なイベントなどの実施が求められます。

海外人材と日本人職員への言語サポート

海外人材と日本人職員が円滑にコミュニケーションを図り、協力しながら業務を行うためには、日本人職員と海外人材それぞれへの言語サポートを行うことをおすすめします。

【日本人職員への言語サポート】

「やさしい日本語」研修

日本人職員が海外人材と会話をする際に役立つ、基本的な日本語表現やフレーズを学ぶ「やさしい日本語」研修を実施しましょう。研修では、海外人材に伝えたいことを伝わりやすくする方法も学びます。

以下のページでは、「やさしい日本語」について詳しく紹介しています。合わせて是非ご覧ください。
外国人と日本人がお互い理解し合えるやさしい施設のために~やさしい日本語~

Zenkenでは、「やさしい日本語研修」も承っています。研修の実施をご検討されている介護施設の方は以下のページをご覧のうえ、お電話かお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

日本人スタッフのための「やさしい日本語研修」

 

翻訳支援ツールの支給

日本人職員に翻訳支援ツールや辞書アプリを支給することで、海外人材とのコミュニケーションにおいて、言語の壁を取り払う手助けができます。利用者の方に関する重要な情報の共有やお互いの認識に齟齬がないようコミュニケーションを取るうえで、役立つでしょう。

【海外人材への言語サポート】

日本語学習の支援

海外人材が日本語を学習するための教育環境を整えることが必要です。特に介護現場では、日本人でも聞き慣れない専門用語が飛び交います。介護に特化した日本語学習の教材や介護を熟知した日本語講師の授業を通じて、日本語能力向上を支えていきます。

Zenkenでは、海外人材を対象に、介護に特化した日本語教育プログラム「ZENKEN NIHONGO 介護」を展開中。海外介護人材の介護福祉士資格取得をサポートします。詳しくは以下のページをご覧のうえ、お気軽にご相談ください。

翻訳支援ツールの支給

日本人職員と同様に、海外人材にも、日本語と海外人材の母国語や英語の翻訳支援ツールや辞書アプリを支給すると良いかもしれません。日本語の理解や日本人職員とのコミュニケーションの補助になるでしょう。

文化的なイベントや交流の促進

異なる国や文化の介護職員が働いている施設では、文化的なイベントや取り組みを実施することで、職員同士の交流が促進されます。例えば、海外人材の母国の料理や日本人職員の出身地の郷土料理を振る舞うイベントを開催して、職場の活性化やチームの結束を図ります。

また、レクリエーションで、海外人材に母国で古くから伝わる物語や伝統的な踊りを披露してもらうことで、日本人職員だけではなく、利用者の方との親睦も深めることができます。

異文化理解を深めるための研修

異なる文化に関する基本的な情報や歴史的な背景、宗教や価値観の違いなどについて学ぶ機会を設けます。海外人材には、日本の文化や習慣を学ぶ研修を実施。日本人職員には海外人材のバックグランドや異なる文化を理解してもらう場を設定します。お互いに文化の違いを認識することにより、海外人材と日本人職員が共に良好な協力関係を築くことができるでしょう。

多様性を活かした取り組みによる効果

海外人材と日本人職員の間に良好な相互関係が築かれると、介護職員同士の信頼関係が生まれます。信頼関係がある職場では、意見の共有や協力が促進され、業務効率の向上が期待できます。職員同士が連携し、お互いをサポートすることで、業務の円滑化が可能になります。

また、海外人材と日本人職員が協力し合うことにより、利用者の方へのサービス品質が向上する可能性があります。異なる背景や視点を持つ職員でチームを編成することにより、利用者の方のケアにおいても、より個別化の原則が推進されるでしょう。個別化の原則とは、利用者の方を世界で唯一の存在と捉え、「同じ人や問題は存在しない」と意識して関わることです。

まとめ

介護施設で異なる国籍やバックグランドを持つ職員が働くことにより生まれる取り組みと効果を紹介しました。多様性と共働の重要性を理解し、それを実践することはコミュニケーションの改善や業務効率アップ、サービス品質の向上など、利用者様と職員の方の満足度を向上させることに繋がるでしょう。

もし海外介護人材にご興味があれば、ぜひお問い合わせください。私たちは皆さまの施設が、海外人材とともにより良い未来を築くための一歩を踏み出すお手伝いをします。

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