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海外介護人材の内定後から入国までの日本語教育は必要?重要性と具体的な取り組みを解説

介護現場において、昨今の人手不足を解消するために海外からの人材を採用することを検討されている介護施設の方は少なくありません。また、実際に海外介護人材を受け入れていて、今後も定期的に採用をお考えの方もいらっしゃるでしょう。

海外介護人材を採用する際に、まず心配されることは、日本人スタッフや利用者の方とのコミュニケーションを円滑に行うために必要な日本語能力です。もちろん、日本で介護職を目指す海外人材は、内定をもらうために、自国で日本語の勉強を懸命に行い、面接に臨みます。

しかし、個人差はありますが、内定を獲得した後、日本へ入国するまでの期間、日本語に触れる機会が減り、せっかく習得した日本語力の維持・向上が難しいケースも見受けられます。

今回は、海外介護人材の内定後から入国までの日本語教育の重要性と具体的な取り組みについて、詳しく解説します。

目次

特定技能1号「介護」の日本語レベルはどれくらい?

近年においては海外介護人材を採用するにあたり、在留資格「特定技能1号」の人材を検討される介護施設が多いのではないでしょうか。

特定技能1号「介護」の在留資格を得るためには、一定の日本語能力が求められます。外国人の日本語能力レベルを測る試験として「日本語能力試験(JLPT)」をご存じの方は多いと思いますが、特定技能1号「介護」は、日本語能力試験(JLPT)N4以上、または、国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)と、介護日本語評価試験の合格が必須要件となっています。

下記の表は、日本語能力試験(JLPT)N1~N5のレベルの概要をまとめたものです。

レベルN1~N5の概要は以下の通りです。

 

【日本語能力試験(JLPT)各レベル概要】

レベル 概要
N1 幅広い場面で使つかわれる日本語を理解することができる
N2 日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる
N3 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる
N4 基本的な日本語を理解することができる
N5 基本的な日本語をある程度理解することができる

このように、日本語能力試験(JLPT)N4の日本語力は、「基本的な日本語」であれば、理解が可能なレベルであり、国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)についても同様です。

内定を獲得した後の日本語教育の重要性

インドネシアやフィリピン、ベトナム、インドなど海外から、日本で介護職として働くことを希望する人材は、一定レベルの日本語力を養うために、それぞれの国で独学や教育機関を利用して、日本語の勉強をしています。

日本での就労を願望する人材にとって、内定はとても嬉しい出来事です。その反面、内定を獲得した後は安心して気も緩んでしまい、日本へ行くまでの期間、日本語の勉強を全くしなくなる内定者がいる可能性があります。

内定から日本に入国するまでの期間は、国や介護施設の海外介護人材受け入れの実績などによりますが、3~6ヶ月程かかります。この期間、日本語に触れる機会が減ってしまうとせっかく身につけた日本語力が低下してしまう恐れがあります。

特定技能1号取得要件は、日本語の基礎レベルですが、実際の介護の現場では、より高度なコミュニケーションが行われています。日常生活では使用しない専門用語なども多く使われており、基礎的な日本語以上の能力が求められます。

また、将来的に介護福祉士の取得を目指すためには、国家試験対策の勉強ができるレベルに早く到達しておくことが望ましいです。

日本語力の維持はもちろんですが、内定後から来日までの期間は、集中して日本語を学習し、さらに能力を向上させておく必要があります。

日本語に限らず語学力の維持・向上は、日々聞いたり、使ったりすることがとても大事です。内定を出した人材が、来日の際に、面接時と同等かそれ以上に日本語力を身につけていれば、安心して介護現場に送り出すことができるでしょう。

内定後から入国までの具体的な日本語教育支援について

Zenkenでは、介護施設様にご紹介後、内定をいただいた海外介護人材に対して、日本語力を向上させ、入職後のコミュニケーションが円滑に行えるように、入国までの期間にも介護現場での日本語コミュニケーションを想定した日本語教育を行っています。

前述の通り、内定してからビザ申請・受領、入国までには3~6ヶ月間程の期間を要します。その間、Zenkenでは、内定者に対して、「ZENKEN NIHONGO 介護」の第1ステップ、「生活日本語」コースを実施しております。

ZENKEN NIHONGO 介護「生活日本語コース」とは?

「ZENKEN NIHONGO 介護」は、海外介護人材向けに、介護福祉士の国家資格の取得を目的とした体系的な日本語教育プログラムです。自主学習とグループ学習を繰り返し、同じ目的を持った仲間と一緒に学習を進めるコホート型の学習システムを通して、途中で挫折させず、最後までモチベーションを保てるように設計されています。

ZENKEN NIHONGO 介護について、詳しくお知りになりたい方は、以下よりご覧いただけます。

「生活日本語コース」は日本での生活や介護現場で日本人職員や利用者の方とのコミュニケーションに慣れることを目的とした「ZENKEN NIHONGO 介護」の第1ステップです。

自己紹介から出身国の説明、防災やゴミ、役所の手続きのことなど日本での生活、介護職員の仕事や身体の部位など介護現場で役立つ日本語まで、動画レッスンの自主学習と週1~2回(週100分)の本人講師によるオンラインライブ授業で日本語力を養います。また、日本語独特の擬音語や擬態語、いわゆるオノマトペの学習も組み込まれています。

受講前にはスムーズに学習が行えるように、ガイダンスの機会を設け、動画レッスンの視聴方法やオンラインによるライブ授業の受講方法などを説明します。

 

 

まとめ

海外介護人材の内定後から入国までの期間における効果的な日本語教育は、入国後の日本での生活や介護現場において円滑なコミュニケーションを築くうえで、重要です。Zenkenは、内定者が入国時に十分な日本語力が身につけられ、スムーズなスタートができるよう、独自の日本語教育プログラムでサポートしています。

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