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海外介護人材に選ばれる介護施設になるためにやるべきこと

外国人の労働者にとって、かつて日本は稼げる国として、とても魅力的でした。しかし、昨今では、諸外国に比べて賃金が伸び悩んでいる日本で働くことに魅力が失われつつあります。

一方で日本における海外からの人材は、少子高齢化に伴い労働力不足が特に深刻な介護現場では、積極的な受け入れが必要とされていることも事実です。 このような状況の中、今回は海外人材に日本の介護施設を働く場として選んでもらうためには、どのようなことをすれば良いか解説していきます。

目次

選ばれる介護施設になるためにやるべき取り組み

介護現場で海外からの人材は、人材不足の有効な解決策として注目されています。ここでは、海外人材に選んでもらえる施設になるために取り組むべきことを5つ挙げます。
 

多文化共生ができる労働環境

様々な国籍や文化背景を持つ人材が共に働くためには、海外の介護人材と日本人職員が協力し、多文化共生を推進することが求められます。 海外介護人材に対しては、日本語教育や日本の文化や習慣を説明する必要があります。

日本人職員に対しても、異文化理解や海外人材とのコミュニケーションを円滑にするために配慮した「やさしい日本語」研修を行い、多文化共生ができる環境作りが必要です。

介護現場における「やさしい日本語」に関するコラムは、以下よりご覧いただけます。合わせて是非ご一読ください。
外国人と日本人がお互い理解し合えるやさしい施設のために~やさしい日本語~

Zenkenでは、日本人職員の方々に対して、「異文化理解」や「やさしい日本語」の研修をご用意しています。外国人と日本人がお互いに理解し合い、円滑なコミュニケーションが図れる笑顔に満ちた介護現場が目標です。「やさしい日本語研修」の詳細は以下よりご覧いただけます。お電話かお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
 

 

 

業務の見直しと統一化

介護業務のやり方や進め方は、人によってさまざまです。例えば、配膳の位置や利用者の方への声掛けのタイミングなど、日本人であれば、あまり意識せず、何気なく自分のやり方で行っている場合が殆どです。

しかし、海外人材にとっては、業務のやり方をはじめ、声掛けの仕方やタイミングなど、どのように対応すれば良いのか、戸惑うケースがあるでしょう。

食事の配膳、入浴介助、移乗介助など介護業務を全般にわたって見直し、海外人材が迷うことなく働けるよう、業務のやり方を統一することも大切です。
 

キャリアアップの支援

海外人材が、長期的に介護現場で働くためには、キャリアアップの支援が必要です。介護の専門的なスキルアップや資格取得のサポートなどが挙げられます。

また、定期的な研修や勉強会の開催も重要です。キャリアアップの支援を行うことで、海外人材に長く働いてもらえるだけでなく、介護サービスの質の向上にもつながると言えるでしょう。

 
Zenkenでは、国家資格「介護福祉士」取得をサポートする海外介護人材向けの日本語教育プログラム「ZENKEN NIHONGO 介護」をご用意しています。詳しくは以下のページをご覧のうえ、お気軽にご相談ください。
 

 

 

適切な給与基準の確立

一昔前は、日本で働く海外からの人材は、「安く雇える労働力」というイメージを抱いている人が殆どで、今でもそう思っている方も少なくありません。しかし、今日において、介護職で定められている4種類の在留資格の雇用契約では、「日本人が従事する場合の報酬額と同等以上であること」という要件になっています。

海外介護人材は、フィリピンやベトナム、インドネシアといったアジア諸国からの人材が多く、自国に比べて、日本での生活費は高額になることが多いです。そのため、適切な給与が支払われない場合、生活に困窮したり、働く意欲が低下したりすることが考えられます。適切な給与基準を設定し、相応な賃金が支払われることで、介護人材の確保や定着が期待されます。
 

労働条件や福利厚生の整備

介護職は、重労働かつ精神的にも負担の大きい仕事です。海外人材に限らず介護現場で働く人材を確保するためには、働きやすい環境を整備することが必要です。具体的には、適度な残業時間の設定や適切な休暇制度の導入などが挙げられます。また、住宅手当や家賃補助、健康診断やメンタルヘルスケアの支援などの福利厚生の整備も大切です。
 

情報化社会では誠意ある対応が必須

インターネットやスマートフォン、SNSが広く普及している現代社会においては、様々な情報が瞬時に拡散されます。海外からの人材を受け入れる介護施設としては、良い点や悪い点も海外人材の間で広まり、人材確保に大きな影響を及ぼす可能性があることを理解しておく必要があります。

海外人材に選ばれる介護施設になるためには、既に受け入れている海外人材に対して働きやすい環境を提供し、文化的な配慮をしたり、日本人と変わらない平等な待遇を提供したり誠意ある対応を行うことがとても大事です。 誠実に海外人材に向き合うことにより施設に対して好印象を与える評判やイメージは、働いている海外介護人材によって、SNSや口コミで拡散されていきます。その結果、海外からの人材に魅力的な働き場所として認知され、より多くの海外人材を確保できることにつながるでしょう。
 

まとめ

日本の介護施設が海外人材にとって魅力的な職場になるためには、適切な待遇を確保し、労働環境や福利厚生の整備、多文化共生の推進、スキルアップや資格取得のサポートが必要です。これらの取り組みを進めることで、SNSや口コミを通じて良い評判が広まり、海外人材から選ばれる介護施設として認知され、人材不足解消につながるでしょう。

海外介護人材に関して、具体的なアクションなどご要望・ご不明点などありましたら以下のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。外国人人材活用に関するご質問やご相談に対応させていただきます。
 

 
私たちも、運営している介護施設において外国人人材を採用・教育していく様子を各種媒体で発信していきます。 もしよければインスタグラムや発行しているガイドブックも見ていただけたら嬉しいです。


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海外介護人材の雇用に関する介護事業者向けガイドブック

最後に、介護業界における海外人材の活用は、利用者により良いサービスを提供するための1つの手段です。ただ、多様性を受け入れ楽しむことで、職場の活気やクリエイティブなアイディアが生まれることでしょう。 それでは、素晴らしい介護施設の運営に向けて一緒に頑張りましょう。

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